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鬼平犯科帳 血闘のKenzoのレビュー・感想・評価

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)
3.9
昨年の『仕掛人・藤枝梅安』2部作に続く「池波正太郎生誕100年」企画作品。いわずと知れた池波正太郎3大シリーズの一つ。主人公「鬼平」こと長谷川平蔵を10代目松本幸四郎が、その若き日の姿、長谷川銕三郎を幸四郎の息子8代目市川染五郎が演じている。自分にとって鬼平は、幸四郎叔父である2代目中村吉右衛門のイメージが強いが、本作の鬼平も良い。そして銕三郎を演じた染五郎。さすが親子で台詞回しの語尾とかそっくり。この辺りは歌舞伎界ならではのキャスティング。見せ場となる、立ち回り・殺陣のシーンは大きく3回あるのだが、クライマックス、平蔵が、盗人一味相手に1人で立ち回るシーンは圧巻。これぞ時代劇の醍醐味。
本作と前後してドラマ版が複数作られているが、継続して作っていって欲しい。
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