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大いなる旅路のmitakosamaのレビュー・感想・評価

大いなる旅路(1960年製作の映画)
3.5
スカパーにて。
三国連太郎が機関士の生涯を熱演した作品。当時の国鉄の全面協力があったようで、汽車の撮影は全部本物。鉄オタには堪らん映像なんでしょうなぁ?

雪深い盛岡が舞台。縁あって結婚したが最初は早まった新婚生活に腐り気味。
でも列車事故をキッカケに心を入れ替え仕事も家庭にも誠実に対応する様になる。

この列車の転落事故のシーンが凄い。すげーリアルだと思ったら本当に本当を転落させて撮影したらしい。マジか?

満州事変・日支事変・大東亜戦争と話が進む。
青年だった三国連太郎だが、あっという間に子供達も成長し、髭を生やした壮年に。
子供達も出征。展開早いな。
まぁ、元々三国連太郎自身が老け顔だし老け役が似合う。

3人いた子供のうち一人は戦死。ほかの子らも家を出る。戦後にもう老年期に入る。

子供達も苦労したが自立。父は勲章を貰い定年退職。働き者機関士の一生を長い旅に準える。汽車の旅立ちに喩えている。

再婚した娘も働き者だし、労働讃歌が全編に渡り描かれてる。機関士が花形職業だったんだなぁ。
汽車の描写が素晴らしい。
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