寺島まゆみのデビュー作。宮井えりな主演でコメディエンヌな役。宮井えりなは、こういうの上手いなぁ。内容は、宇能鴻一郎なんで、どうしてそうなるの？と言う感じで展開。黒澤映画「どですかでん」にも出演する三谷昇が朝から宮井えりなを襲う。寺島まゆみは、髪型だけ聖子カット。80年前半は、寺島まゆみと美保純でなんとかロマンポルノも輝いていた感じですね。山本晋也の出歯亀は、面白い。

• #宇能鴻一郎の貝くらべ
• #宮井えりな
• #寺島まゆみ
• #三谷昇

大学生の姪（寺島まゆみ）の貞操を守るべく参上した女性（宮井えりな）が、欲情する男たちを相手取り奮闘していく。「ポルノ界の聖子ちゃん」こと、寺島まゆみが鮮烈デビューしている、日活ロマンポルノ。

ヒロインの貞操が奪われそうで奪われない、定番のパターンを汲んでいる、純然たる「ポルノ版アイドル映画」。絹色の美肌に華奢な体つき、そして前向きのマシュマロオッパイ。寺島まゆみのアイドル性は抜群。

宇能鴻一郎原作の特異な台詞回しも健在。「君のお尻は、まるでエーゲ海の日の出のようだ」だとか、童貞君に対する「さあ、立って」「もう、勃ってます」など、（他作品とのデジャヴを受けるが）随所に笑いどころが用意されている。

さらに本作では、すでに第一線から退いている宮下順子が特別出演。デビュー時と変わらぬ美しさに目を奪われる。

• #エロ映画

オーディションで白鳥監督が気に入って起用したという、寺島まゆみのデビュー作。
語り手にベテラン宮井えりな、脇にも練達の吉沢由起、橘雪子を配した盤石の布陣で送る、のほほんとした艷笑劇。宮下順子は脱ぎ無しの友情出演、山本晋也の姿も。

大学生の寺島まゆみの処女を守る約束をした茶道師範、宮井えりなの苦労を描き、絡みがバランス良く配置されてロマンポルノとしては申し分なし。寺島のデビューとは思えない溌剌とした演技・艶技と、はちきれんばかりの乳房の張りが眩しい。

男優陣はこの頃大車輪の宇南山宏（役名はウンノ先生）、その友人に三谷昇。白鳥演出は女優の美しさを引き出し、スタティックな画を丹念に積み重ねていく中に若者の挫折も描き、かつあっけらかんとした仕上りに収める職人芸。

この後寺島まゆみはロマンポルノの聖子ちゃんとして大活躍していく。原悦子しかり、西河克己の弟子筋、白鳥信一のアイドルを育てていく手腕、見る目の確かさが分かる。宮井のコメディエンヌぶりも楽しい。

• #白鳥信一
• #寺島ゆみ
• #宮井えりな
• #日活ロマンポルノ