はるな

マッドストーンのはるなのレビュー・感想・評価

マッドストーン(1974年製作の映画)
5.0
世間から疎まれ常人からは理解され得ないような集団であっても、彼らには彼らなりのルールや掟があり守るべき矜持もある。墓掘り軍団というなんともダサい日本語名を付けられた暴走族は悪魔を崇拝し、働きもせずバーで屯する。暴力的で騒音を撒き散らし、女を連れまわしハッパをキメる。傍から見れば迷惑千万だがどうやらそこには入った人間にしか分からない仁義があるらしい。それが分かるかどうか。とは言えだ。ラストはなんとも皮肉な結末を迎えることになる。意外な展開ともとれるが必然のようでもある。なぜなら暴力や暴走の向かう先には常に破滅が待っているからだ。若さとは衝動に駆られ破滅に向かって突き進んでいくことなのだ。
はるな

はるな