このレビューはネタバレを含みます
そもそも原作が浅野いにおの中でもそんなにっていうのもあるけどやっぱりあんまり好みじゃなかった。
この話って浅野いにおの画と話法に誤魔化されてる部分があってそれをそのまま実写にトレースしちゃうとかなりきついものがある。
一部の展開を除いたらやっぱりどうしてもケータイ小説や性におおらかだったころの昔のキラキラ映画みたいな話にかんじてしまう。
そこに加えて映画としてあんまりうまくないところとかも多くて、
日常パートの中田青渚の陽性な役とか可愛い絵と吹き出し台詞なら有効なんだけど現実と地続きな実写だとかなり浮いてる気がするし、
一面的な悪者として描かれる先輩も原作だとビジュアル系の残党っていう見た目なんだけど(まあ今それを言っても通じないんだろうけど)、それが不良の金髪っていうのもなんか微妙に古臭い気がするし、
あまりにもそのままはっきりくっきり映ってる亡霊的な黒い傘の人とかとにかく演出の甘さが気になった(これも漫画だったらちょっとJホラー的に描き分けてるんだけど)。
小梅役の石川瑠華、体張ってすさまじい脱ぎっぷりを見せてるとこはものすごく評価したいけど、やっぱり演技自体は感情と感情の間がちょっと抜けてる気がする。
磯部役の青木柚もそういう演出なんだろうけど感情が高ぶったときめいっぱい叫ぶ感じがすごく残念だった。
なんか全体的にちょっと観ててきつい部分が多かった。
まあでもやっぱり石川瑠華の脱ぎっぷりと監督の脱がしっぷりだけは大きく評価できると思うよ!!