Scriabin

先生、私の隣に座っていただけませんか?のScriabinのレビュー・感想・評価

4.0
結論、邦画もっと見たい。

日本の映画って海外のでは見たことないようなアングルとかある気がした。特に今回は漫画をテーマにしてるから、マンガ映画(?)でお決まりのショットとか沢山あっておもしろかった。
あと日本の役者基本的に好きじゃないんだけどこの映画は人も少ないせいか結構好感持って見れた。華ちゃんかわいすぎるし柄本さんの演技好き。新谷役の人のあの絶妙な滑舌の悪さが良かった。そしてマンガ的演技!やっぱり日本のカルチャーっていったときにマンガの果たす役割は見過ごせないなと。

人生は芝居であり、俳優でなくとも全ての人間は演技をして生きているというのが覇王別姫のテーマ。自分の生きる時代の映画を見るときは必ずその演技のメタ性を感じる。人の振る舞いにはある程度決まった型があってそれぞれにその型を組み合わせて演じる。そういうふうに生きる人々をいかに模写し再構成してキャラ化するかが俳優の仕事のようにみえる。怒りを押し込む佐和子の呼吸、迷いを隠す俊夫の間。そういうものをデフォルメして見せてゆくのがこの上なく楽しい。

しかし話の中で自分の名前呼ばれると分かっててもびびるな…
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