白菜

クレッシェンド 音楽の架け橋の白菜のレビュー・感想・評価

4.2
国家間の問題が、実戦を伴えば私怨に広がり、解決の糸口さえ見つける事が難しくなる。
こんな状況いい訳ないじゃんと誰もが思いながら、解決策が見つからない。
そんな思考で停滞した問題を、希望と情熱でハックした感じ。

ラインを引いてイスラエル人、パレスチナ人を左右に分けた罵り合いにより戦争を再現し、互いの傷を告白し合い、互いの目を見て挨拶する事で存在を認め、敬意を払う。

マエストロの重荷を背負った生い立ちと葛藤を、ドイツという国とユダヤ人の歴史に重ね、パレスチナ問題に希望を見せた。

見終わったらマスクがびしょでしたー。
白菜

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