タナキク

クレッシェンド 音楽の架け橋のタナキクのレビュー・感想・評価

4.0
以前から気になっていていつか見ようとマークしていた作品です。

音楽は人種問題の垣根を超えて演奏者、聴衆を一つに出来るか、という内容に惹かれました。
詳細はネタバレになってしまいますので控えますが作品としてはとても良かったです。そして色々と考えさせられるセリフもありました。

イスラエルとパレスチナの問題は根深くすぐに解決できるものではなく今後も続いていく事かと思います。
今まで日本で生活している状況では考えられないくらいの過去からの事情や人種間の問題を抱えています。
若者同士もイスラエル人とパレスチナ人というだけでぶつかり合ってしまい時には罵り合う事も。
お互いが悪い訳でありません。
作品の中に登場するマエストロ(先生)は過去に人種の事で大きな傷を負っていますが何とかこの公演をやり遂げたい、という思いでの行動には感銘受けました。

イスラエルとパレスチナに限らず世界には様々な争いがあります。宗教的な歴史や人種の問題など色々ですがこのような映画の作品を通して自分ももっと知らなけばならない事がたくさんあるんだな、と感じました。

自分一人が知っても大きな力になる訳ではないですが興味関心示す事がまずは大事かと思います。
そして他者には優しい世界が訪れる事を願わずにはいられません。
タナキク

タナキク