流石ガイ・リッチー監督。
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に引き続き、めちゃくちゃクセのある映像カットの連発。
そして聴くだけでテンションがぶち上がる音楽。
こういう男臭く、クールかつコミカルに展開される映画はいつまでも色褪せることなく愛されていくんだろうな。
『ロック、ストック〜』と話のベースは非常に似てはいるが本作の方が登場人物も多く、話も込み入っているため、ストーリーや人物同士の関係性を把握するのに少し時間がかかる。
分かりやすさという面では『ロック、ストック〜』に軍配があがるが、高速すぎるテンポ感やスタイリッシュさでは本作の方が上だと思う。
巷で言われているようなタランティーノ感はあまりなかったかな。
タランティーノはタランティーノ、ガイ・リッチーはガイ・リッチーでそれぞれ独立した個性があってしっかり味が出ていた。
それぞれの要素が複雑に絡み合い、最後で一気に収束していくストーリーの凄さ。
終盤もだけど、途中の交通事故のシーンは面白さと凄さに笑いが出た。
最後全てを持っていく犬は終始ずっと可愛い。
ガイ・リッチー作品ではお馴染みのジェイソン・ステイサムはやっぱり同監督の作風にピッタリでこの手の役をやらせたら彼の右に出る役者はいない。
そしてブラッド・ピットはやはり最高。
あのやる気のなさそうな顔とゴツい肉体、眼福。破格の出演料で出てくれてありがとうブラピ。
中盤以降は登場人物も把握して楽しめたけど、序盤は頭の中がごっちゃになってしまっていたのでまた改めて観たいと思う。