このレビューはネタバレを含みます
あっぱれ!
低予算と侮る勿れ。
時代劇への愛で溢れたとんでも作品。
幕末の侍がひょんなきとから現在の時代劇現場にタイムスリップしてきちゃうハートフルコメディ。
当時の侍が時代劇に紛れ込むありそうで意外となかったこの設定(知らなかっただけかも)
時代がガラッと変わったのに割とすんなり受け入れる順応力の高さ。
タイムスリップするきっかけになった相手の侍もどこかで出てくるんだろうなとは思ってたけどまさかあんな登場の仕方だとは。
当時を生きた侍として、切られ役として、役者として覚悟を決めた最後のシーンの撮影では、2人の鬼気迫る迫力が凄かったし痺れた。
周りの登場人物たちが全員びっくりするくらい良い人ばかり。
見ず知らずの怪しい丁髷男を居候させてあげる住職と奥さん、やる気を見込んで弟子にする師匠、ほのぼの安心して見られる映画で所々で笑い声が起きてた。
低予算映画としては異例の盛り上がり方で、『カメラを止めるな!』を彷彿とさせると巷で騒がれてるのも納得の客入りだったし、それに見合う程の面白さだった。
こんな映画がもっと増えたらいいな。