Parry

コーダ あいのうたのParryのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.7
漁業を営む聾者の家庭に生まれたただ1人の聴者の娘が合唱に目覚め、音大進学を目指す。
ろう者の役をろう者の俳優が演じた点で注目を浴びているが、肉体労働者の白人一家をステレオタイプを超えた複雑さで描いた点も素晴らしい。
仲が良い家族にも感じる恥ずかしさ、疎外感の描写が丁寧。
主人公が父親の前で歌うシーンで、わからないものを全身全霊で理解しようとする父親の愛に涙が出た。
最近見た中でロケーションが一番好き。ダンケルクのマリンコーディネーターが手がけた漁港のシーンがリアリティ抜群で素晴らしかった。
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