このレビューはネタバレを含みます
泣いた?ええ泣きました、泣きましたとも満足かえ?!(ブチギレ号泣)こんないかにも泣かせまっせ?な映画に泣いてたまるかと思ってたけど、まじ無駄な抵抗だった。シンプルに歌が良い…
オリジナルの「エール!」見てるし、同じ話なら見なくてもいいかくらいに思ってたのに、逆にそれが仇となり(?)、最序盤の漁のシーンから泣いてた←
だって、この家族が最終的に娘を送り出すんやと思うともうな…これが泣かずにいられるかっての…
もうみんなそうやと思うけど、おとんがルビーの喉に手をあてて「聴く」シーンですよね、、なんでこんなに感動したのか言語化できなくてもどかしい。でもちょっと思い出すだけで涙腺が…
今作で特に実感したのは「手話」という言語の豊かさ。改めて考えると、わたしは耳が聞こえるが故に、自分の感情を一度「音」に変換して表現する術しか持たない。何かを頭の中で考えているときも、それは常に「音」だし、文字にせよ会話にせよ、「音」がないと理解できない。「音」を介さない、感情→手話という表現が、一体どう行われているのか、もう想像することもできないんだけど、今作の家族(特におとん)の演技を見てると、字幕に表れている以上の感情が手話で表されている気がする。きっと「音」ありきで存在する言語にはない表現がそこに含まれている。本当に興味深い体験だった。