じぇいらふ

コーダ あいのうたのじぇいらふのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.0
🏆🇺🇸アカデミー賞発表とっくに終わったけどまだ観てない作品気になるから観てみるシリーズ🎬

先の第94回アカデミー賞で、作品賞を含む3部門受賞。授賞式も観ているので、まずこれは観るでしょう。

大海原、沖に漁船。歌いながら働く少女はじまり~⚓️
グロスターで漁業を営むロッシ一家。父母兄妹の4人家族は、妹のルビー以外全員聾唖者。唯一耳が聞こえ話せるルビーは高校生だが、家族の通訳が日課で船で漁業も手伝ってる。歌や音楽が好きなルビーは、学校の選択授業で合唱を選ぶ。。。

この作品が画期的なのは、聾唖者家族の役を、全員本物の聾唖役者が演じていること。自分は健常者なので、手話のニュアンスというのは正直わからないのだけれども、家族のシーンがほぼ声の台詞の無い手話のシーンがなんというかとても迫力があると感じる。複雑な言葉を手話でやるスピードもそうだが、表情とか、手振り身振りがとても大きく力強い。手話で演技をしている感。考えてみたら、他の映画で観る手話のシーンは大体健常者が演じているせいか?とても静かな印象がある。多分演出家も見た目だけでOKするんだろう。だから本物、しかも職業役者であることはとても大事だし、これから必須になるだろう。この夫婦がとても元気で、エッチで、下ネタ大好きなのもいいね笑

助演男優賞の、トロイ・コッツァーは勿論素晴らしいんだけど、自分は兄レオ役のダニエル・デュラントがよかったです。今時の若者で、血気盛んで、責任感強く、妹思いで、出会い系大好きなところとか笑。

もう一方、主人公ルビー役のエミリア・ジョーンズは家族唯一の健常者故の抱えた問題があります。“コーダ”とは、親が聾唖者の家族を持つ健常者の子供の意味なんですね。音楽記号のことか?と思った😆

ルビーは音楽が大好きでも、家族には理解されない。いつも家族を助けてることで必要とされてるしっかり者だが、自分の人生に振り切ることが出来ない難しさ。彼女は歌で先生に見いだされ、音楽大学を薦められるが。。。彼女良かったです。やっぱり素晴らしいキャストがこの作品の成功ですね。

、、、バークリー大学って、ポップソングで受験出来るんだ⁉️というか合唱やる子達みんな歌上手い。普通にフェイクしたり出来ちゃう🎵

作品的には、特に驚きがあったり、スタイルとしての斬新さとかはない、いわゆるウェルメイドな家族モノ、青春恋愛モノですが、今の時代には必要な作品だと思います。授賞式でみんなやってた拍手の仕方や、最後のまことちゃんグワシ!みたいな手話のポーズはなんだろう?とか手話に大いに興味を持つということでもとても意義ある作品ですよね。👋🤟