なすびちょこ

コーダ あいのうたのなすびちょこのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.3
「エール!」のリメイクと知らずに観ました。映画で泣いた後、ちょうど無料視聴でエールがやっていたので、自宅でエールも観ました。
全然ちがーう!コーダの方が何倍も良いかと!
勝手な想像ですが「エール!」を観て、もう少しこうだったらいいのにーというところをコーダの監督や脚本家の力により、スッキリ解消してくれたように思いました。
インパクトある父イイね。熱い先生イイね。
お母さん、両方の映画でやたらに女優さん似てる(笑)

エールの方の家族は、関係性も希薄な気がしました。弟も単に弟っていうだけでもう少し、それぞれの想いを丁寧に描いて欲しかった。
コーダの方で、ルビーの兄は、自分が聞こえないために仕事で屈辱を味わっているからこそ、ルビーが必要という両親の気持ちもわかる。しかし、その辛さを抱えながらも、ルビーが家族の犠牲になっている姿にも耐えられずルビーの気持ちに寄り添って「犠牲になるな」と応援してくれる。
たまには不満を爆発させつつも健気なルビーを応援したい気持ちいっぱいで観ました。

最近ヤングケアラーという言葉もよく聞くようになり、テレビでも特集が組まれているのでよく見ますが、その度に胸がギューっと締め付けられる想いです。たまたまそのような環境に置かれてしまっただけで、子供には何の罪もないのに。。。
この映画を観た後、5/8放送の「NHKスペシャルヤングケアラー SOSなき若者の叫び」を拝見した経緯もあって、そのような活動されている方を支援したくなりました。