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コーダ あいのうたのlennonwhitneyのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.4
反則金宣告を受けてからの夜の家族の語らいあたりからエンディングに向かうまでの、カタルシス!
それ以前も含めて繰り返し見たくなるシーンがいくつもある。
V先生の出ているところはみな好きだなぁ。
生徒の可能性を信じることに揺るぎがない。
あとになって考えると感謝しかない、と思えるような先生。
アニュアルコンサート後のルビーのお父さんとのやりとりにホッコリ。
バークリーの試験に合格して、報告
するため先生の家に自転車で向かうルビー。一瞬の沈黙でダメだったかと思わせるも、いきなり先生に飛び付いて二人とも大喜び。このシーン大好き!

アニュアルコンサートの二人のデュエット中に無音になる場面。まさにろう者の視点。ある意味残酷です。表現する言葉が見つからない。たくさんの音楽に数えきれない感動を味わってきた自分の幸せを思う。

ろう者である家族の3人が、みな明るく人生を楽しんでいる様子がいいですね。
お兄ちゃんがとりわけ好き。最後まで、「家族の犠牲になるな!」とルビーを後押ししてくれる。

クライマックスのBoth Sides Now(青春の光と影)。70年代の初めからず〜っと大好きなこの曲をこんな風に使ってくれて、もうそれだけもMy Best 10 Movieの中に入れてしまいたい。
ちなみに邦題は誰が付けたのか、決まってるタイトルなんだけど、やっぱ「人生の」光と影なんだよな。歌詞を読むたび、これも昔から思ってること。

PS:お父さんがサッカーのラモスさんに見えてしょうがなかった、と思うの私だけ?
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