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遥かなる山の呼び声のlennonwhitneyのネタバレレビュー・内容・結末

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

初鑑賞。
素晴らしい。
健さんの惚れ惚れする男っぷり!寡黙で無愛想というイメージ通り。

家を出るという前日の夜に自らの罪を民子に告白するが、その夜中に牛が急病になる。そのさなか、健さんに抱きついて「行かないで。どこにも行かないで。私さみしい」とすがりつく民子。健さんの事情を知った直後だからこそ民子の切なさ、けなげさが胸をうつ。
その日の日中に「今夜から私のうちで泊まって」と話し、ややあって思い切ったように「もう他人と思ってないから」と気恥ずかしげに口にする民子に持っていかれました。
私は元々倍賞さんが好きなんですがしみじみ上手いなぁと。
※余談ですが彼女の歌う「下町の太陽」も「さよならはダンスのあとに」も大好きです。

やはりラストにはやられます。直接話しかけられないから虻田との会話で知らせようとする演出が良かった。ハナ肇さん演じる虻田、初めは嫌われ役だったのに最後にいいとこ持ってったね。
涙なくして見られないラスト、主演二人がさすがです。日本アカデミー賞で主演男優賞、女優賞をとるのも納得。

プライベートでもコーヒー好きな健さんを当然意識したのかな?
北海道出身の私には言葉が嬉しかった。隣のおばさんはほんと「北海道のおばさん」という感じでピッタリ。
渥美さん、畑さん、武田さんと何とも豪華なゲストにも楽しませてもらいました。
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