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コーダ あいのうたのksk88のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.7
いつまでも我が子を"ベイビー"と呼び自己中心的で未熟な母親。
全く聞こえない娘の歌を喉の震えで感じ取ることで娘の世界を見ようとする父親。
自分達の犠牲になるべきじゃないと不器用に突き放すことでしか背中を押せない兄。

聾者という設定はあくまでも表面的なオプションで、そこに描かれているのは特殊でもなんでもなく、限りなく普遍的でリアルな家族像、愛と葛藤。


重すぎず軽すぎないテーマと描写で、すごく好きな温度感。
劇中歌はどれも良かったけど、特に主題歌ジョニ・ミッチェル「Both Sides Now(青春の光と影)」とマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「You’re All I Need To Get By」は最高でした。

主役のエミリアは、ファッションも似合っててとてもかわいかった。
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