やぎ

コーダ あいのうたのやぎのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.8
主人公がろう者ではなく、唯一の健常者という設定がまず面白かった。私と同じ健常者なのに、私とは全く違う生活に、私とは全く違う悩み。実際に主人公のような生活をしているかもしれないヤングケアラーの現状を考えざるを得ない内容だった。
「合唱を始めた」というありふれた娘の報告に対して、顔を顰めて笑いながら「反抗期なのね 私が盲目なら絵を描いてたでしょう」と言う母のセリフが特にグッときた。そんなわけないのに、母親からしたらそんなわけあるんだよなあ。だって聞くことが出来ないんだもの。立場の違いって理解だけでは埋められない。涙無しには見られないシーンも沢山あったけど、これいる?ってシーンも同じくらいあったので4.0以下になってしまった…。
でも好きな映画です!
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