久七郎

コーダ あいのうたの久七郎のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.8
観よう、観ようと思っていたけれど、泣く系だったらイヤだなぁ、と躊躇い続けて、ようやく鑑賞😊
(なんせ、ブルージャイアントやら、スラムダンクで泣くレベルなもんで🤣)

予想に反して、あっさり暖かくストーリーが進む。

ろう者のパパ、ママ、お兄ちゃんの中で、ある意味でずっと「保護者」のようにオトナとして育ってきた高校生。

家業は、漁業。
でも、他の漁師からも、ガチで差別を受けていたり、学校で家族のネタでいじられたり、悲惨な描き方も出来なくはない状況。

そんな中、歌うことの楽しさを知り、
好きな男子と恋に落ち、と、地球の反対側くらいの微笑ましい展開と、

何より、家族の仲の良さ🤩

健常者の男子が羨む家族の仲の良さって、自分だけでは当たり前過ぎて気付かないこと。

そんなことを知って、自分の「歌いたい」の気持ちを優先し、自立していく。

家族も、彼女が自立できるように、自分たちも、自立してゆく。

「共依存のヤングケアラーのシンデレラストーリー」と略してしまうとなんですが、常に、微笑みが生まれる作品でした。

パパが、ろう者であっても父として
「俺のために歌ってくれるか?」
と、分からなくて当然な聞こえない娘の歌声を、喉を触りながら、少しでも分かろうとするシーンには、愛しかなかったなぁ。

愛とは?を迷った時に、おススメの作品です😊
久七郎

久七郎