Tai

隔たる世界の2人のTaiのレビュー・感想・評価

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
4.0
繰り返される悲劇から脱出できるのか…?

アカデミー賞短編実写映画賞を受賞ということで、おめでとうございます!な作品。
人種問題の中でも度々アメリカのニュースを騒がせている黒人と警察官という点を作品化したものですね。

物語としては、主人公が警察官にあらぬ疑いをかけられ殺されてしまいます。その殺される1日を何度も繰り返すお話。
その主人公が命を落とす描写がリアルで、まさにここ数年ニュースで見た光景がフラッシュバックする、実際にアメリカで起きた悲劇を元にしてるシーンの数々なんですよね。
同じ最期の1日から脱出しようとする『ハッピー・デス・デイ』は本当に軽いノリだったな〜(ホラーなのに)とか思ってしまう程、笑えなく息が詰まる内容でした。

〝なぜ、こんな事が起きるのか?〟その問題に対する、この作品なりの答えもまた突き刺さりますね。
これは人種問わずにあり得る感情。命を奪うまで行かずとも、他者を非難するという行為を捨て去った社会を作る事ができるのか。
ラストの主人公の姿は忘れてはいけない姿勢である事は間違いないでしょう。


アカデミー賞ノミネートで気になって観てたのに、受賞後レビューになってしまった_(:3 」∠)_
下書きが溜まっていく〜笑
Tai

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