このレビューはネタバレを含みます
家族ロードムービー。
静かな雰囲気とイギリスの自然がよく合っていてオシャレな映画でした。不器用ながら家族と向き合うというテーマも、悪くないと思います。
でも、いまいちのれませんでした。
なぜなら、主人公が嫌なやつだから！
最初のタコの万引きや、途中のチャリパクが許せない。そりゃ妻の死で沈んでるんでしょう。でもさ、それは他人を巻き込む言い訳にはならないよね。
それに、あそこであんな行動が取れる時点で、絶対に初めてではない。
言及されてましたが、家族との間でも、自分本位な行動ばかり。幼い孫を勝手に連れ回したり、心配もよそに1人で湖に向かったり。
妻との喫茶店での会話も、「そんな事にはならない。」と目を背けるだけで、果たして妻の不安にどれだけ寄り添ってあげてたのか？
こんなダメな人なのに、良い妻や家族に恵まれて。家族と寄り添え合えたのも、結局は相手歩み寄って貰っただけで、自分からはほとんど行動してないし。成長している感じもしないんですよね。
なんか、ずるいよな？と思ってしまいました。なんでこんな人に、素敵な人達が集まってるの？と。
そりゃ、主人公が「不器用」じゃないと話は成立しないし、聞き分けが良すぎたら盛り上がりもないけどさ。でも、なんか嫌いなんだよなぁ。
やっぱり、犯罪描写は要らない気がします。不器用なだけで、ちゃんと善性の人であって欲しかった。
うーむ、なんかモヤモヤします。合わなかった…。
