地味ですが、いいですね。
イタリアの女性って、何でこんなどうしようもない男を好きになるのでしょう。尽くすのでしょう。
そして、それをいい事に男は女のヒモみたいになって、働かず、かせがせる。
ヒロインとその姉は似たような運命、人生なのです。
姉は梅毒になる。姉の夫はヒロインを襲おうとする。
ヒロインの父が死んでその葬式代をヒロインが払う。全然、恩着せがましくなく、淡々と。イタリア人の、家族愛。
やっと、誠実な青年と出会い、幸福を掴みかけた時、またしてもあの悪人が来て、ヒロインにいう言葉は「あいつから、金を貰え」なのです。
ヒロインが青年に「助けて。私はあの男に殺される」
優しいけど、無力な青年は項垂れて、トボトボと歩く。
何て残酷な悲しいラストシーン。