えり子さんの映画レビュー・感想・評価

えり子

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白い巨塔(1966年製作の映画)

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手術の場面が生々しい。
新劇界の錚々たる名優が出演し、教授を誰にすべきかで暗躍する。
昭和のまだ日本映画が衰えていなかった頃の作品で、田宮二郎がはまり役です。氏があんな最後を遂げたとは。分からないもの
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

4.1

気が早いけれど、今年観たなかで最も好きな映画ですね。
自分も本が好きだから、全編本の映画なので楽しかった。
出てくる人が本屋さんのリベロを始め、善人ばかりでよかった。
淡々とした展開だけど、少しも退屈
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コンペティション(2021年製作の映画)

4.0

実に面白かった。
二人の方が脚本、監督されている。
珍しいですね。
映画監督役ペネロペ、クルス、俳優役のアントニオ、バンデラス。オスカル、マルティネス皆さん快演。
アメリカの映画界を痛烈に皮肉っていま
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アメリ(2001年製作の映画)

3.9

好きでした。
複雑な筋立て、しゃれた演出ジャン、ピエール、ジュネは天才ですね。
今度、デジタルマスター版でユーロスペースで再上映されるという。
好きな映画館で上映で嬉しいです。

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.0

お久しぶりのアルモドバル作品。
期待を裏切らない、複雑で不思議な展開なのに見終わって、キチンと細部まで考え抜かれた脚本と演出に感動する。
ペネロペ、クロスも「オールアバウトマイマザー」の時と変わらぬ若
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暗黒の鉄格子(1953年製作の映画)

3.0

1時間15分の短かさなのでダイジェスト的でした。
顔を出さない真犯人が出るシーンでノコギリを擦るような不気味な音楽が流れた。すぐに切れる犯人役の俳優の太い眉が印象的。
テレサ、ライトのいつも悲しく、涙
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.4

ポランスキーのヒロインは怖い目に遭う。「反発」のドヌーブ。
ポランスキー自身は何度か少女達にに性的暴行をしてアメリカには行けないのです。
オカルトブームの先駆けです。
それにしても、シャロン、テートは
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黒い足音(1943年製作の映画)

3.0

戦争中に製作されただけあってスパイが暗躍する。
それにしては主人公も、亡命した人も優雅にパーティー三昧で、アメリカは豊かな国だったのです。
スパイ映画特有の分かりにくさでした。
誰が敵か味方か最後まで
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霧の夜の戦慄(1947年製作の映画)

3.4

ジェームス、メイソンは名優なれどもごもごした発声です。
中々見応えある犯罪心理映画でした。
恋人が殺されて、その復讐をした医者が逃走するも霧で阻まれる。
この辺りのハラハラ感。そして事故で瀕死の少女を
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ドンファン(1973年製作の映画)

2.6

正直、バルドーの顔は野暮ったく品がない。
演技もうまいと思えない。
肉体派女優なのでしょう。
ドンファンのロジェ、ヴァディムが元妻のバルドーの映画を監督した。
モーリス、ロネ。ロベール、オッセン。マチ
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恐怖の一年(1947年製作の映画)

3.3

予知能力があったらなあと思うけど、現実には絶対ないですね。
少し「スター誕生」のような脚本でした。
奥さんが自分より有名な男が酒に溺れ、結局は殺されるのね。
殺した詩人役がこれがデビュー作のリチャード
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二重生活(1947年製作の映画)

3.3

ロナルド、コールマンの熱演。
それに尽きます。
アカデミー賞を受賞した。よかった。
シェークスピアの4大悲劇はみんな男性の名前なのね。
「マクベス」「リア王」「ハムレット」そして「オセロ」
女性は脇役
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狙われた結婚(1950年製作の映画)

2.9

越路吹雪のような顔のクローデット、コルベールの演技泣き叫びで大袈裟だと思ったけど実際、現実にこんな事が起こったら精神が錯乱するでしょう。
結婚式に重婚だと言われるのだから。
信じてくれたロバート、ライ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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高校の時読んで、感動した本を宮崎監督が映画にする。
それで、今か今かと完成を待ちました。
遂に完成。ところが内容は原作とは全く違うらしい。
らしいと言うのはまだ見ていないからです。
皆さん、一様に難解
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

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少女の頃より自分を主張する人だったベネディッタ。
マリア像が倒れてきた時マリアの乳首を吸う場面が一番エロティックでした。最後まで乳房に固執した。
母なるマリアの象徴なのか。
ヒロインと関係する少女が実
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真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

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最もゲイっぽい役の人以外は殆ど、ゲイの俳優が出演していたといいます。
まあ、あの時代のアメリカのゲイは今より生き難かったでしょう。
さらっとした感覚ではなく、重苦しかった。
舞台劇の映画化のせいかしら
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ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

3.0

夜の都会で繰り広げられるカーチェイスが凄かった。ライアン、オニールが代役なしで運転したのかしら。超絶の運転テクニックだった。
ドライバー役のオニールは無口、無表情、一度も笑わなかった。
イザベル、アジ
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遅すぎた涙(1949年製作の映画)

3.1

リザベス、スコットが悪女に扮して、最後まで罪を認めないまま、あの世へ落ちてゆく。
ハード、ボイルドのようなところもありました。
みんな、お金と銃で動くのね。
そして、黒人は車の掃除とか、荷物運びという
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

昔、映画館でみてファーストシーンが余りにも強烈で、その後のストーリーを忘れてしまった。
昨日テレビで放映されたのを録画して、長い上映時間なので、3日位かけて観ようとしたら、何と全て見終えました。
その
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逃げる女(1950年製作の映画)

3.2

アイダ、ルピノ、エリザベス、テイラーに似た顔ですがサスペンス映画に於いては演技がずっと上手です。
自動車で川に落下であんなに怪我もせず、髪、服も乱れないとは妙でした。
しかし、ハラハラ、ドキドキ感はあ
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地に堕ちた愛(1984年製作の映画)

3.0

主演のジェーン、バーキンが亡くなられた。合掌。
親日家で東日本震災の時も来日して、チャリティー公演したという。
長い、難解、ジャック、リベットの個性ですね。
良くも悪くもフランス映画なのです。

死者との結婚(1950年製作の映画)

3.6

後半のハラハラ、ドキドキ、そしてイライラ?
面白かった。
日本の2時間のサスペンスドラマで見たような気がしました。
バーバラ、スタンウィックが好演していた。
アメリカは引き出しを開けると拳銃がある。そ
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

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原作者のクンデラが94歳で亡くなった。
昔観ました。
ジュリエット、ビノシュが好きなので。
どうも、アメリカ映画で英語の映画なので、軽く感じて、印象が薄い。
原作も読まないのにこんな事書いて済みません
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.2

三人の男と、一人の女の友情、愛。
そして人生模様。
青春時代から壮年に至るまでの、彼らは何と情熱的で大声で怒鳴りまくるのであろう。喉を痛めないのでしょうか。
まあ、いろいろな事があったけれど、最後はみ
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.0

大好きなバッハ、ヴィバルデイの曲が聴けた。
検問所のユダヤ女性兵士のパレスチナ人への、横柄かつ高飛車な態度。
そうして、武器を持たないパレスチナ人の無差別テロ。
これではいがみ合うのも無理ない。
元は
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想い出の瞳(1948年製作の映画)

2.9

ジャン、マレーとミシェル、モルガンの古典的顔立ちの美男美女の共演。
ギリシャ悲劇が合いそうな二人でした。
マレーが図々しい、軽薄な男に扮しました。
方やモルガンはツンツン、冷たく対するも、なぜか振られ
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優駿 ORACION(1988年製作の映画)

3.0

BSにて観ました。
田中邦衛さん、吉岡秀隆さん、フジのドラマ「北の国から」を思わせるキャスト。緒方拳さん、仲代さんと今から35年前の作品なので若いです。
斉藤由貴さんは今も若い。
怪我にも、1800メ
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不良青年(1936年製作の映画)

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若い美人の弁護士が、弁護する容疑者に食べ物やらたばこを差し入れする。
ありえない。釈放された容疑者を使用人として雇う。ありえない。
あり得ないシーンが多々あって、アメリカ映画のような明るいタッチで歌う
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娼婦マヤ(1949年製作の映画)

3.3

海、港、船員と娼婦の純愛。
フランス映画お得意の悲劇的かつ運命的なラストでした。
ヴィヴィアーヌ、ロマンス妖艶なれど、心は純な役を好演しました。
「望郷」を思い出した。

陽気なドン・カミロ(1951年製作の映画)

4.0

フェルナンデルが演じたからこそ、喜劇になった。
偉大な役者でした。
フランス、イタリアの合作でみんなフランス語を話しますが、イタリア映画の気がしました。
共産主義とカトリックはいがみ合い、喧嘩している
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光なき星(1945年製作の映画)

3.3

エディット、ピアフの主演作。
小柄なエディットがあの印象的な声で歌う。
ステラの描写が少ないので、何故に彼女が自殺したのかが分からない。
でも、声の吹き替えは、重要だったのです。
ドヌーブは「シェルブ
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ボヴァリィ夫人(1933年製作の映画)

3.0

大昔、学生時代に原作を読みました。
夫人より夫のシャルル、ボヴァリー医師の描写が記憶にあります。
田舎の退屈さに嫌気がさし、不倫して散財するボヴァリー夫人の悲劇ですが、自業自得ともいえます。
ブァラン
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処女オリヴィア(1950年製作の映画)

2.8

「制服の処女」と似たような作品。
悲劇に終わらなかったのは救いです。
あんな、仰々しい服を着ていたのね。
食いしん坊の数学の先生がユーモラスです。
ああ言う先生だったら、数学好きになれたのにと私的感情
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偽れる装い(1945年製作の映画)

3.5

友達の婚約者を好きになって、挙句自殺するプレイボーイの主人公が身勝手だと思った。女性映画かと思いきや、そんな男の破滅への道でした。
「愛している」と2日前に言いながら「愛していない」というミシュリーヌ
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おかしなドラマ(1937年製作の映画)

3.0

フランスの演劇、映画界の錚々たる俳優が出ています。
イギリスの舞台劇を映画化したのかしら。
ドタバタの要素は余りなく、騒々しくはなかった。
フランソワーズ、ロゼーが若きマルセル、カルネを見出したという
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悪党と呼ばれた男(1951年製作の映画)

3.1

子供の頃から悪事を働く様が、ぱっぱっぱっと紹介され、長じてまた悪さして刑務所に7年。仮保釈に反対の所長の言葉は誠に正論なのに、周りは反対し、母親が熱弁をふるって「息子はいい子よ、夢を持っている」と皆に>>続きを読む

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