デンマちゃん

シン・仮面ライダーのデンマちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

◼︎ライダーの造形はクールだと感じた。とくに印象的だったのはライダーの口元が発話の際に微かに動く点と、終盤の戦闘時に吐血する場面。サイクロンの変形はtransformerシリーズで見慣れてるからそこまで違和感なし。

◼︎上述の吐血描写に絡めて、開幕戦闘シーンや、中盤の骨折描写を見るにバイオレントな戦闘シーンを映像化したいという強い拘りが感じられる。個人的には平成ライダー初期のダークな作品群を通っていたため抵抗感は無かった。どうせやるなら血飛沫だけでなく肉片や欠損まで映してしまえば良いのにとも思う。

◼︎ライダー造形に比べて怪人のデザインは好みではない。特にKKは思いつきでやってるようにしか見えない。初代ライダーを通っていないので、こういうものだと言われれば納得はするものの、バイオレント描写の数々とオモチャ映えしそうな怪人デザインには何か噛み合せの悪さを感じてしまう。

◼︎浜辺美波さんが庵野監督のフェティッシュの塊のように見えて微笑ましかった。ただ前半は浜辺さんが難解な設定をボソボソと解説する場面が多く、正直ギブアップしそうになっては奥歯をきつく噛み締めて耐える時間が続いた。

◼︎CGのチープさは少し気になったが、撮りたいアクションのイメージはわかるし楽しんだ。特に2号登場以降はノリノリ。

◼︎浜辺さんのMacBook、ショッカーのステッカーをぺろっと貼って隠してるだけなのはさすがに笑ってしまった。

◼︎総じて気になるのは構成や映像品質にムラがあるように見えること。制作過程で急に2時間縛りを強要されるなど不測の事態が起きたのだろうか