たき

シン・仮面ライダーのたきのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
4.5
満を持して。ありがとうアマプラ。

とはいえアバンタイトルとタイトルバックの出し方のあまりのテンポの悪さ、センスのなさに、なんだヒゲ、それはいったいどういうことだ、稲妻のようだったキサマの画と音と光のシンクロ率の暴力はいったいどこへ鳴りを潜めたふざけるな本気出せと正直愕然としたものですが。

失望はそこまででした。

そもそも古来より賛否両論あるテーマを主軸としており、大半のひとたちがましてや仮面ライダーに求めてなんていないおはなし(でもぶっちゃけこれもウルトラマンも元々そないきれいなおはなしやないんよね確か)だったりするとは思うのですが、個人的にはドストライクでした。ど真ん中もまん真ん中の火の玉ストレートでした。ありがとうヒゲ。

ヒーローを語る上で、幸せの定義って、必要不可欠なのですよね。
なぜなら正義とは、それを守ることにより、幸せを享受するためのルールであるからですな。

とはいえひとによって価値観は様々。
幸せのかたちは、ひとによって異なるのでありますな。
だからこそ自分と他人とはぶつかり合ってしまう。
わかり合うことを放棄して、実力で排除しようとしてしまう。
だって昆虫の世界では、それがあたりまえのことだから。(ひとそれを間引きという)

だけど俺たちは昆虫じゃない。
誰もが幸せになれる世界なんて、やはり夢のまた夢なんでしょうか。

まあ正直べーやんがあまりにかわいすぎてはなしはんぶんもあたまに入ってこなかったりするわけですが。←いいかげんにしろ。

べーやん補正も相まって、もう、あのシーンはもう。ね。赤いマフラーが似合わないわけがないのですよ。焼酎がいくらあっても足りませんでした。答え合わせができたようで、やっぱりうれしかった。ありがとうヒゲ(2回目)

イチロー兄さんがやろうとしてることって、ようするに人類補完計画なんだけど、それに対して本郷猛にあんなこと言わせることができるようになったんだヒゲ、と感慨にふけりそうになってはたと、ああそうか、シン・エヴァ完走できてたんですよねそういえば。と気づいて、成長してないのは俺だけかと少しだけへこみました。なんなんだ。

全盛期の台詞回しや演出、効果が脳裏にこびりついてるからなんでしょうが、そういう意味ではものたりなさはあったりするのですが、まあいいや。もういいや。

エンドロールみると錚々たるメンバーが名を連ねてたりするんですが、誰やねん。と。どこで出てたねん。と。ついツッコざるをえない自分がかなしい。どこに出てたですか。大森南朋とか長澤まさみとか。

あ。もちろんなぁちゃんはかわいかったです。
当たり前じゃないですか。あらら。
たき

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