かくわ

ぼくの歌が聴こえたらのかくわのレビュー・感想・評価

ぼくの歌が聴こえたら(2020年製作の映画)
4.3
かつて敏腕プロデューサーとして成功したが今は借金まみれの男と、歌も楽器も抜群なのに人前で歌えない男のロードムービー

これは思わぬ伏兵。ぶっちゃけ、電車で往復1時間かけて『モガディシュ』観に来たついでだったんですが、なんならこっちの方が満足度は高いくらい(笑)

主演は韓国で人気のダンスボーカルグループのメンバーなので、韓国ではアイドル映画の位置付けなのもしれません。(MVみたいな映像も多かったですし。)
ですが、人前で歌えないという“殻“を「BOX(原題)」で表し、それを破っていく様を、ロードムービーの形態で描いていくのが良かったです。

行く先々は韓国の観光地や歴史的に重要なところも多く、そして風景が綺麗。
加えて各地の名産を食べるシーンも多く、どれも美味しそう。

ギターやピアノ、ドラムと多彩な楽器を操れるようで、歌はもちろん音も魅力。
演奏シーンはコミカルな描写も良く楽しく観れました。

93分という時間故か、過去のトラウマについて深掘りされなかったのが残念ではあったけど、全編通して満足度が高い作品でした。

韓国語
字幕翻訳:江波智子

2022-145-110
かくわ

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