Runa

そして、バトンは渡されたのRunaのレビュー・感想・評価

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
4.1
永野芽郁ちゃんがもう役そのものに見えた。

起きていることは結構辛いことばかりだけど、
バトンがしっかり良い人たちに渡ったから、
終始穏やかなピアノの様な雰囲気。
どこか切なくて、どこか優しい。
そしてそれは石原さとみ演じるママの人を見る目と、本人の愛嬌とひたむきさがもたらした奇跡なのだろう。
笑顔でいれば3割増し!
辛い時も笑顔でいれば、誰かが助けてくれる。

個人的MVPは田中圭演じる森宮さん。
多感な時期に優子をしっかりした倫理観の子に育て、
仕事も忙しいだろうにあんな家庭的な料理を振る舞い、幸せを具現化していた。
家庭とはその名の通り庭であり
自由に走り回れる場所であってほしいし、
唯一優子が面と向かって不満を言えるのはいつも森宮さんだったことから、
遠慮せず対等の立場で庭を守ってきた森宮さんが
優子にとってどれだけ大きかったかと思った。
いつ誰が自分から離れていくかわからない今までの人生において、帰宅すると森宮さんがいつもいる安心感は、計り知れない。

家族に会いたくなる、そんな話でした。
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