桐ちゃん

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版の桐ちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
主人公の神父は儚げながらも存在感があり独特の魅力を放っています。彼をはじめほとんどの役者に素人俳優を起用したと知って驚きました。

劇中に2人の少女が登場します。
純粋さの中に覗くコケティッシュさ、残酷と神聖どちらも内包する、一言では言い表せない魅惑を放っています。

“自分に持っていないものを与えることが出来るとは。空っぽの手の奇跡だ”
善き神父であろうとする彼にのしかかる孤独感と空虚。ラストに彼はひとつの答えを見いだします。どこか諦めと悲壮を感じる美しい言葉でした。
桐ちゃん

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