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こどもたちのbirichinaのレビュー・感想・評価

こどもたち(2020年製作の映画)
3.0
2番目の子どもが生まれて子育てと仕事で忙しく、自分の時間も持てなくなりイライラする夫婦の物語。
夫婦をかわいそうと思えず、逆に2人のエゴイストな部分が気になり楽しめなかった。
かわいそうだったのは小学生の長女。両親のイライラが彼女を悲しませ、弟が生まれなければよかったのにと思ったり、あげくのはてに かなりシュールな家族の絵を描くようになるのだから。

・生まれたばかりの息子が泣く時、泣き声の代わりにベートーベンのピアノソナタ第8番第1楽章が流れるのが面白い演出だった。
・イータリーの創設者がカメオ出演している。
・夫婦は自分たちが置かれている状況から逃げたくなると窓から飛び降りるのだが(2人の心境を暗示した演出)、そのシーンを見るたびに、窓の下に踏み台になるようなものを置いておくのは子どものいる家庭では危険!と注意したくなった。
・食料品店で働く夫が、パニーニにサーモン(だったか?)ともう一種類何を挟むか なかなか決められずぐずぐずしている客にしびれを切らし、「もうサーモンだけでいいだろ!」と声を荒げるシーンが個人的には面白かった。
・夫婦のカルネバーレの食事会の仮装が、時計仕掛けのオレンジとパルプフィクションなのはなぜ? ほかにも理解できない仕掛けが結構あって気になる~!
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