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ひまわりのhokaのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
2.9
ジョヴァンナとアントニオとの出会いから結婚までのノリが超軽いのと、結婚から出征までの悪足掻き期間もお互いの愛情を深め合うには余りにも束の間だったのに、ジョバンナのアントニオへの執着を見るに、彼女の本質は自己愛の偏執的な強さとロシア語も話せず特に手がかりもないのに、写真一枚で探しに行く行動力はあるが、向う見ずで目的の為には第三者への迷惑は考えないタイプとも思える。
正直嫁にするなら命の恩人で若くて淑女っぽいマーシャの方が圧倒的に良い。主観だけど。
しかしアントニオが若いマーシャと家庭を持ちカチューシャをもうけていると知るや言い訳も聞かずミラノに帰って、未練を吹っ切る様に自分も子を授かり家庭を持つ。

やはりちょっと直情的過ぎるように思う。
ジョヴァンナが当てつける様に結婚した夫が幸多からんことを祈るばかり。

しかし終戦前後の話を五十三年前に撮ったと考えれば、女性の独立性という意味において先進的であったのかの知れない。

H•マンシーニの昼メロドラマの様な哀しげなBGMは効果的に使われているが、これがpink panther themeなら雰囲気台無しで面白い。
BGMって重要だよね。
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