イチロヲ

ひまわりのイチロヲのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
3.5
ロシア戦線に出征した夫(マルチェロ・マストロヤンニ)を捜索するべく、貞淑な妻(ソフィア・ローレン)が終戦直後のモスクワへと単身赴く。戦争により引き裂かれた夫婦の悲恋劇を描いている、ヒューマン・ドラマ。

戦争の被害者となった妻のメロドラマに主眼を置きながら、戦争の爪痕を妻目線で再確認していくという側面をもたせている。シチュエーション移動の早さと大勢の人を配置したエキストラ撮影が印象に残る。

端的に言うと、マストロヤンニが戦場でプレイボーイ気質を喪失して、巨乳のソフィア・ローレンと再会することにより、かつてのプレイボーイ気質を取り戻そうとするのだが、インポという現実に打ちのめされるという物語。

学生時代の初鑑賞では、「戻ってくるのかよ!」というツッコミを童貞なりに入れていたが、大人になってから再鑑賞すると、ソフィア・ローレンのパイオツにひまわりが向いてしまう生理現象を理解することができる。自身の性成長と共に鑑賞すべき作品。
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