じぇいらふ

セールスマンのじぇいらふのレビュー・感想・評価

セールスマン(1969年製作の映画)
4.4
現代アートハウス入門2 ④日目

ワイズマンに並ぶメイズルス兄弟のドキュメンタリー映画の歴史的傑作ながら、日本初公開とのこと。まずはこの作品の上映に感謝👍✨

作品は、面白い❗️👍👍👍👍
50ドル(当時の価値で4万円位)もする高級仕立ての聖書を売るセールスマンの日々。

主人公はベテランながら今は不調で苦戦しているポール・ブレナン氏。彼を中心に、リーダー、ブル、うさぎ等々動物のニックネームをつけた面々がチームを組んで営業活動をしていく。なんだか戦争映画の傭兵チームモノを見ているようだ。メンバー皆んなまるで一流の役者の様に“いい顔”達。ドキュメンタリーなんだけど、フィクション的なストーリーを感じる編集、作り方。

エリアを決めて→見込み客に訪問飛び込み営業→セールストーク→契約→頭金回収等々、今は大分デジタル化されてるとはいえ営業の世界の基本はおんなじ。自分、訪問営業経験あるので、この内容はよくわかるというか、共感しまくり😭

セールスマン中心にお客様との営業トーク場面と、その後の互いに成果を語り合う場面、本部主催の研修シーンとかもある。ホント営業会社あるある笑
契約取れない理由をエリアのせいにしたり、お客様のせいにしたり、、、おんなじ😭寸前で契約取れない辛さ😭、自分が営業されるとウザいんだけど笑、営業する側の作品だからいつしかポールを応援したくなる、、、なかなか人生は上手くいかないけどポール腐るなドンマイ❗️🤣

昔のアメリカの家庭、様々な民族がいて、やっぱりどこもやりくり大変で高い聖書を買う余裕なんてあるわけない。そこを売るのがセールスマン。基本キリスト教の国だから聖書に対する考え方は日本とは違うね。真摯だ。日本じゃ怪しいとしか思わない笑

上映後のトークは、前回のワイズマンも大変面白かった想田和弘監督👍今回も安定の面白さ❗️わかりやすさ❗️ダイレクトシネマの歴史。ワイズマンとメイズルス兄弟のスタイルの違い。ドキュメンタリーは、リアルとフィクションの間を揺れる面白さ、、、等々、納得の連続。この企画もっと沢山観に来るべきですな✨