くぅー

陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャルのくぅーのレビュー・感想・評価

3.6
my映画館2011#67> 副題に“N.Y.コンフィデンシャル”と付いてはいるが、あの『L.A.コンフィデンシャル』級の完成度ではないので、妙な期待はなさらずに・・・むしろ、同じN.Y.市警の裏側を描いた『クロッシング』に近い余韻に。

いわゆる “N.Y.のゴミ溜” を、市民感情を無視して、正義の名の下に強引に片付ける警察・・・そんな警察にも汚れた部分はあって、もみ消した過去を市民の誰かがほじくり返し、警察の姿勢を問うサスペンスの構図。

少し気になるラストながら、確かに映画化したくなる重厚な脚本であるが、かなり地味であり、万人受けするテイストではない・・・が、汚職警官モノを楽しみたい方にはオススメで、役者好みの濃ゆい内容がゆえ、豪華なキャスティングに成功し、ニヤリな余韻には持って行っている。

そんなキャストでは、まずはチャイニング・テイタム・・・パワフルな役が多かったが、今回は悩める姿の演技派な熱演。
脇を固めるベテランは、持ち味を生かしたレイ・リオッタに・・・短い出演ながらも流石のオーラを出す名優アル・パチーノ。
そう、最近売出し中のトレイシー・モーガンか笑いを封印しての渋さを披露。
さらには、ケイティ・ホームズに、ジュリエット・ビノシュも顔を出す見応え感。
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