ブラックユーモアホフマン

シリアスマンのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

シリアスマン(2009年製作の映画)
4.7
こういう映画が、あってくれてありがとう、と思うような映画だった。

長年ずっと見たいと思ってきた作品。ついに見てしまった。

全然理解できなかったけど、べらぼうに面白い。

純度100%のコーエン兄弟。これぞ、って感じ。これまで見てきた中では『バートン・フィンク』に一番近かったかな。膿(うみ)とか好きだよねー笑

『赤ちゃん泥棒』とか『バーバー』とかを思い出すところもあったけど。

コーエン兄弟以外ならちょっと、チャーリー・カウフマンっぽさとかポール・トーマス・アンダーソンっぽさも感じた。

名バイプレイヤー、マイケル・スタールバーグの初主演作にして出世作。普段は脇役だから長くは見られない彼の名演を、存分に楽しむことができる作品としても貴重で価値がある。当時はまだ、ほぼ無名だっただろうな。

他の俳優も、リチャード・カインドとフレッド・メラメッドは知ってるけど、とは言え知名度低くて、それ以外のキャストは一人も知らなくて、でも全員良くて、それもまた良かった。

将来、また見返したい映画の一本になることでしょう。

【一番好きなシーン】
事故→レコード→帰宅、のくだり、素晴らしい