フィリピンのドキュメンタリー映画。世界で唯一のLGBT政党「ラドラド」のリーダーを描き、各地のLGBT映画祭で受賞している。

全体にフィリピンはLGBTに優しいイメージであったが、同性婚となると話は別のようだ。キリスト教徒の多いが故にそこはシビアだ。

トランスジェンダー初の議員を目指すベネディートとその周りの苦難を赤裸々に描いている。ドキュメンタリーとして観やすく、非常に重要な作品であるように思う。

明るいけど少し寂しくもなる、ラドラド=カミングアウト、という名前のLGBT政党の話。

敬虔なカトリックが多いお国柄の割にはLGBTが一見世間に受け入れているように見えるが、受容と権利の平等は別の話だ、という話に納得。差別があるから就職もままならず、平均所得も低いとか。
真剣にビジョンを聞いて欲しい政党関係者に金を要求する有権者の姿は何とも悲しい。

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