moli

親愛なる君へのmoliのレビュー・感想・評価

親愛なる君へ(2020年製作の映画)
3.7
久しぶりに台湾映画を。
舞台は台湾北東部の港町・基隆。おばあちゃんと男の子と、おばあちゃんの息子ほどの年齢のようだがどこか他人行儀な男性が、3人で暮らしている。
あらすじ読んだらぜんぶ説明されているけれど、だんだん関係性が見えてくる過程が良かったからちょっともったいないかな。

映像は淡めのトーンで、家や勤務先や病院も小綺麗。主人公の口数は少なめ。こんな風に「静」な台湾映画は新鮮。(そもそも台湾はいつだって「騒」だ)

同姓婚が認められている台湾でも、まだまだ偏見はあるということ。血の繋がりと家族、病の苦しみ。いろんなテーマが盛り込まれている。
ただ、ヨウユーの母親は終始不在で、離婚した母親の立場の弱さや、子どもの気持ちはおいてけぼり、みたいなことが気になってしまった。
とはいえ、優しくてあたたかい作品でした。

👇台題
moli

moli