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ザ・ハウンズのYSKのレビュー・感想・評価

ザ・ハウンズ(2011年製作の映画)
2.6
「麒麟です」
「世の中で1番興奮するのは〇〇してるときだな」「間違いないね」
「今、〇〇をいただきましたけどもね、ありがとうございます。ね、こんなんなんぼあってもいいですからね」「1番いいですからね」
漫才でよく見る掴み、どうしてこれをするかといえば、お客さんが1番注目しているタイミングで笑わせることによって自分たちのペースに引き込むため、そして「こいつらは変わったこと面白いことを言うぞ」と刷り込むためですよね

同じように映画にしろドラマでもマンガでも、掴みが面白ければ許されるし掴みに失敗したらその後は挽回できないものなのです
どうしてこんなことを言うのか?なぜならダダ滑りしたからにほかなりません
92分の作品で前半の5、60分という集中力のゴールデンタイムを愚にもつかないホームビデオレベルの脚本と演技で漠然とすごす無為な時間、これを完走した日には全力で甘やかし褒めたたえるべきかと心の準備をしていたところ…

後半になって何が変わったのか、内臓をえぐり出し目玉をほじくり出したものだからわーはおったまげたっぺや!
最後のアレは若干ライン超えをやらかした気がしないでもありませんし、結局は予算の都合で酷い部分はあるにせよ、やる気だけは感じとれたので嫌いにはなれませんでした

だからといってわざわざ見る価値はありませんがね
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