くぅー

シーサイドモーテルのくぅーのレビュー・感想・評価

シーサイドモーテル(2010年製作の映画)
3.5
山奥の[ シーサイド・モーテル ]に集いし、訳ありな者達...
>103号室・・・インチキ美容クリームを売るセールスマン、そこに部屋を間違えて教えられたコールガールがやって来て、恋と仕事の騙し合い。
>202号室・・・チンピラ風情の男とその女、滞在3日目、借金取りが追い込みを掛けて来て、一世一代の修羅場と化す。
>203号室・・・EDに悩むスーパーの店長、刺激を求めて妻にコスプレも役立たずで、妻を外出させてから、コールガールを呼ぶ。
>102号室・・・キャバ嬢を高級旅館へと口説き落として連れて来たが、場末のモーテルの雰囲気に女はふてくされる。


で、原作漫画は未読で、あのタランティーノ絡みの『フォー・ルームス』を思い出しつつ、『パルプ・フィクション』臭もちょいと感じるコミカルな群像劇。

まぁ、山の中なのにシーサイドって設定からスカしてる訳だけど、見所となる豪華なキャストによる騙し合いは、かなり差があり過ぎて・・・個人的には、202号室と103号室にニヤリとしたが、他はどうなんだろう(笑)

さらには、この4組が繋がるかと思いきや、それもビミョーで・・・202号室を軸に、ベタに大同円にまとめても良かったかも。

なお、そんな俳優陣では、生田斗真の軽~い熱演に、大味に借金取りを演じる玉山鉄二に、チンピラな山田孝之に、女装という反則技を見せる古田新太に・・・池田鉄洋に柄本時生らの個性派のサポートがグッジョブ。
女優陣では、コールガールを楽しむ麻生久美子に、ウザい成海璃子に、キャバいい山崎真実らがいい味を出してます。

そんな訳で、豪華なキャスティングの割には、損した気分も・・・って、それも騙しならスゴいけど(笑)
くぅー

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