ゆみモン

成れの果てのゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

成れの果て(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとも後味の悪い映画だった。
姉が、自分の妹をレイプした男と婚約する…なんてことが本当にあるだろうか?
自分の妹が、その男のために閉鎖的な田舎で生きていけなくなって、ずっと苦しんで許せず忘れられずにいるのに…。
そう思いながら、見進めていたら、最後の場面での姉の「あの人なら大丈夫だと思ったのに…」(少し違うかも?でもこういう意味)という台詞で、ハッとさせられた。
姉は、自分の欲しいものを手に入れてしまう妹に、ずっとコンプレックスを抱いていたのではないか。
容貌も美しく、男性にもチヤホヤされている妹が妬ましかったのではないか。
だから、妹をレイプした男なら、まさか妹も自分から奪わないだろうと思ったのではないか。…と。

81分という短い尺だが、過剰な描写や説明台詞を削ぎ落とし、心理描写の演技中心でまとめられている。
妹・小夜(萩原みのり)、姉・あすみ(柊瑠美)の演技が良かった。