こちらあみ子の千里のネタバレレビュー・内容・結末

昨年気になりつつもスルーしていたが、目黒シネマのリバイバル上映にて鑑賞。普通の家庭のちょっと変わった女の子の視点での話なのかと思っていたけど、思ったより重めなテーマの作品だった。

序盤は母親が子供二人をさん付けで呼ぶところから「血が繋がっているのかいないのか」を考えながら観ていたけど、どうやらそういうところがどうこうという話ではなく。

あみ子の言動や行動もやや違和感があり、なんでこんなに相手の気持ちを思いやれないのか、発達障害でもあるのかと思って観ていたけど、観終わってから調べたら正にそういう話だったのだなと。

発達障害の子に対する怒り方については詳しくないけど、兄や血の繋がっていない母親はきちんと何がダメなのか説明した上で怒っているけど、父親は何も言わずただ不機嫌な態度を取っているところが気になった。あみ子があそこまで相手の気持ちを思いやれない原因父親なんじゃないかなとか。発達障害についてよく知らないから分からないけれども。

家庭崩壊はあみ子がああな以上は仕方ない部分もあるにしても最後はかなり残酷な現実を描き、あの世の使いたちから呼ばれながらもそれでもこの現実で生きていくことを選んだあみ子は凄いなぁ。

お母さん役尾野真千子さんだったの全然気づかなかった。凄いな。