良い映画なんだが、見るのがきっつい。
あみ子の言動は他人の神経を逆撫でしまくるが、当の本人にはその気も自覚もない。
難しいよな〜、無自覚に人を傷つけるが故に人は離れていくし攻撃もされる。
昔は簡単に差別したり区別したりしても許されるところがあったけど、現代ではそうもいかん。
とはいえ無意識に人を傷つける人とどうやってまともに生活できるのか。
傷つけられる側の我慢と理解の上に生活は成り立ち、破綻を迎えて離れる選択をする。
この選択は相手が障害児に限らず理解し合えない人との最適解ともいえる。が、それ故に子供のあみ子にとっては残酷である。
本人は孤独、周りは心痛、正解のない泥沼。
理解者が1人でもいれば…と他人は思うだろうが、じゃあお前がなってやれよと言われてやりきれる人がどれだけいるのか。
実社会であみ子が大人になったような人と職場で一緒だったが、むしろ大人になってからがよりキツい。
障害があるからという名目で理解を強要されるのきっついんよ。
そもそも何の障害もないもっと簡単に分かり合えそうな人すら理解できずに大変なんだからさ。
現代にこんなこと大っぴらに言ったら死ぬほど批判されるだろうけど、でも結局こういう人は区別して離れて暮らす方が1番簡単で嫌な思いをする人も少なく、本人も攻撃されないんだよな。
みんな仲良く理解し合える理想と、実際にそうしようとした場合に起こる問題を考えた結果1番簡単で効果的なのは離れることってこんなに残酷な現実ねーよな。
でもこれがリアルなんだわ。