このレビューはネタバレを含みます
しんどい、しんどさにすごく真摯な映画だと思った
主演の子とんでもない、1作目にしてもうスターだと思う。
周りのしんどさもそうなんだけど、後半ポップにあみ子の言葉にできない悩みを描くのがつらすぎた。
周りからすれば理解しがたい存在で、モンスターみたいに見えるあみ子も、成長して自分と周りとのズレが見えてくるようになってしまう。いっその事何も分からないままの方が幸せかもしれないって感じてしまった。
坊主(可愛いいい子)に「私の何が気持ち悪い?」って聞くのもそうだし、小さい頃の写ルンですの嫌な記憶も覚えている。周りが隠し事をしてるのにも気づく。海で学校の幽霊たちを見つめて、無敵に見える彼女の前にも死の選択が迫る。
サラッと描いているけどここがかなり独特というか、周りの人と彼女の両方の苦しみに目を向けているのがすごくよかった。
他の作品と比べる気はないけど、「胸糞悪さ」だけを売りにしてる印象があるものは苦手で。やたらに悲劇っぽくしないドライな描き方が好きだった。