地球外生命体

復讐者たちの地球外生命体のレビュー・感想・評価

復讐者たち(2020年製作の映画)
3.2
ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる復讐計画の行方を、史実を基に描いたサスペンスドラマ。『ザ・ゴーレム』のドロン&ヨアブ・パズ監督が、復讐計画の生存者への取材を基に脚本を執筆しメガホンをとった。

1945年、敗戦直後のドイツ。ホロコーストを生き延びたユダヤ人男性のマックスが難民キャンプに流れ着き、強制収容所で離ればなれになった妻子がナチスに殺された事実を知る。絶望のどん底に突き落とされたマックスは復讐心を煮えたぎらせ、ナチスの残党を密かに処刑しているユダヤ旅団の兵士ミハイルと行動を共にすることに。そんなマックスの前に現れた別のユダヤ人組織【ナカム】は、ユダヤ旅団よりもはるかに過激な報復活動を行っていた。ナカムを危険視する恩人のミハイルに協力する形でナカムの隠れ家に潜入したマックスは、彼らが準備を進める「プランA」という復讐計画の全容を突き止める。それはドイツの民間人600万人を標的にした恐るべき大量虐殺計画だった……。

【ナカム】
アバ・コーヴナー(1918年~1987年)が創設した50人の若い男女からなるグループで、ホロコーストの復讐として第二次世界対戦後に600万人のドイツ人を殺そうと計画した。

ディナ・ポラットは、テルアビブ大学に勤務する歴史学者であり、ヤド・ヴァシェムホロコースト記念館の歴史主任。彼女がこの復讐計画について調査を始めたとき、11人のメンバーがまだ存命中だった。

「彼らは、自分たちが計画していた残酷なことを後悔していませんでした。『私たちと同じ経験をした人ならわかるはずだ』と話していて、この企てに対する認識や賞賛を求めています。幸いなことに、それは成功しませんでしたが」とポラット教授は話す。
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