ぺち

ムーンライト・シャドウのぺちのネタバレレビュー・内容・結末

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

最初から最後まで、最後に近づくにつれどんどん不思議な世界観が深まっていく、一言では言い表せられない作品。。。

想像の○倍、とかではなく、そもそもジャケ写からは想像ができない雰囲気だった

氷魚くんの、儚くて、柔らかくて、温かくて、ふわっとしてて、掴みどころのない感じがあまりにも役柄にマッチしてて切なくなったし、これは褒め言葉でしかないけど氷魚くんも菜奈ちゃんも個性的な顔で独特な雰囲気を放ってるから、この2人のキャスティングがまず絶妙でとてもよかった。
そして佐藤緋美さんと中島ナナさん、この2人も本当にこの世界観をより深める個性的な方達で素晴らしかった。

中盤から後半にかけては“不思議”なだけじゃなく観ててどんどん苦しくなってくるし、臼田あさ美登場後から輪をかけて「………?」となるんだけど、全体を通して、大切なひとを失くしても残された人の生活は続いていくし、時間は止められなくて、ただ思い出と、現実と向き合いながら、生きていくしかないんだってことを感じさせられた作品だった。


そして私はこれだけはずっと感想に書きたかったんですけど、この映画はとにかくずっと“色合い”が素敵だなぁって想った。
特に氷魚くんと菜奈ちゃんのファッション。2人並んだ時の“色合い”がちゃんといつもバランスを考えられてて、秋色で、すんごく可愛かったし観てて目が幸せだった。
あと菜奈ちゃんの青いインナーカラーに合わせて青いマスカラしてるのとか、水色のニットの上に真っ赤なロングコート着てるのとか、お家の壁の模様とか、全てが色彩豊かすぎるので、この作品観る人はそこに着目してほしい!ほんとに!

こんなに長く感想書くほど熱量感じてるわけじゃないんだけど、、なんでだ?笑
でも、一度観たら観客の記憶にずっと残るような作品だと思う。まだ、脳内に鈴の音と、秋の早朝の澄んだ空と空気を覚えてる感覚。

不思議体験したい人は観てみてほしい、かな
ぺち

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