ナイブズ・アウト：グラス・オニオンのhayatoのネタバレレビュー・内容・結末

前作のようなストーリー展開の妙はあるものの全体としてはやや粗さが気になった。

人間関係が詳らかにされつつ犯行が起きるまでの前半に対し、その裏で実は動いていたブランたちの行動が描かれる中盤から終盤までの構成は面白く、ブランの発言が2つ目の犯行に使われていることにはっとさせられたりと楽しめる内容だった。

これが最後どうまとめられるかと思ったら、物的証拠がなくなったからとにかく破壊しまくるというお粗末な結末。
モナリザはやたら印象付けられたものの特段トリックに関係なし。
言葉の誤用の多さを指摘して愚か者とか指摘するもそれ自体は犯行を示唆するものではなくなんのための演出だったか微妙。
そもそも唯一の物的証拠を燃やされるとか不用心過ぎるし、自分にできるのはここまでといって水素燃料を渡して焚きつけて、外から見物するとか、知的な探偵がやることとは思えない。