FREDDY

モールおじさんとチョコレート工場のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.9

このレビューはネタバレを含みます

エディス・オッペンハイム=ジョナスが手掛けたキャラクター「パパ・モール」をマヌエル・フルリン・ヘンドリー監督が実写映画化したコメディである本作は、生まれ育ったマームリコン町の丘の上に立つ世界一のチョコを製造するチョコレート工場に勤務し、愛する妻と、自転車を購入するため貯金に励むしっかり者の長男・ヴィリー、屋根裏部屋から向かいの家を監視し矢で狙う標的を探す暴れん坊の次男・フリッツ、ぬいぐるみの愛犬に夢中の長女・エフィとともに平穏な生活を送っていたとある日に、婦人会の慰安旅行に出掛ける妻から留守を任され子供たちを町のサーカスへ連れて行く計画を立てるも、チョコレート工場の経営を担うシュトゥスから彼の2人の子供の面倒を強引に押し付けられ仕方なく一緒にサーカスへ連れて行くこととなったモールおじさんが、サーカスに到着してから間もなく品質よりも生産数を優先するシュトゥスの指示により売り上げが減少傾向にあったチョコレートの大量生産を強いられていた工場でトラブルが発生し、その対処までも押し付けられトラブルの対応に追われていた中、シュトゥスの意地悪な子供たちとともにサーカスに置き去りにしてきたヴィリー、フリッツ、エフィの3人がぞんざいな扱いを受けていたサーカスの空飛ぶワンちゃん"カトフル"を巡ってある騒動を巻き起こしてしまったことで平穏な生活を取り戻すべく奮闘していく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては可もなく不可もなくといったところでしょうかね。舞台となるマームリコンの街並みや登場する車両など絵本のような愛らしさが感じられるポップでレトロな世界観は好きでしたし、モールおじさんのキャラクター性や彼らが巻き起こすドタバタコメディなど決して悪くはないのだが、言ってしまえば子供向けのファミリー・ムービーなのでドタバタコメディの先にしっかりとしたメッセージやドラマがあるのなら大人でも楽しめるが中身が詰まっておらず、ただただコミカルな騒動を見たという印象でしかないのでもう少し何かしら欲しかったですね。何も考えずに暇つぶし程度の視聴ならば需要はあるだろうが少々オススメは難しいかと。
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