このレビューはネタバレを含みます
[Story]
2015年8月、大阪。慎ましくも幸せな日々を送っていたとある日に3年間同棲している恋人・川辺市子にプロポーズをした長谷川義則が、その翌日に仕事を終え帰宅したところ市子が謎の失踪を遂げ、数日後、彼女の行方を追う捜査第一課の刑事・後藤修治からは写真に映る市子が"存在しない"という衝撃的な事実を突きつけられてしまい……。
[Review]
総合評価 ★★★★★★★☆☆☆ (7/10点)
オススメ度 ★★★★★★★☆☆☆ (7/10点)
[Memo]
腑に落ちない箇所や"やりすぎ感"が見受けられる内容となってはいるが、川辺市子を演じた杉咲花の演技力がとにかく魅力的で、後半での表情の演技にはぐっと目を奪われましたね。これだけでも観る価値は大いにあった。内容としても前文で触れた点は否めないが、次第に明らかになっていく市子に隠された過去にはその都度居たたまれない気持ちにさせられましたし、終盤で差し込まれる食卓を囲む幸せに満ちた少女時代の市子とその家族たちの姿には追い打ちをかけられましたね。その後の展開が気になるばかり。