このレビューはネタバレを含みます
あらすじだけ読むと父親が娘の無実を証明するよくあるアメリカ映画だけど、内容は実に地味。めちゃくちゃ現実的な話だった。
父親のビルがマット・デイモン。
無口で無愛想、愛情の示し方を知らない肉体労働者。
娘は母親の遺品を蔑ろにしたビルに対して遺恨があり、父親と離れるためにマルセイユに留学。同棲相手を殺害した犯人としてフランスで実刑判決を受けている。
娘を救えればアラブ人なんてどうなってもいいビルと、レイシストは許せないフランス人の彼女。
この2人の違い、オクラホマとマルセイユの対比の構造が、国語の試験並みにわかりやすい。
ビルの地道な捜査で真犯人は見つかるけど、実際依頼したのは娘であることを知ってしまうんだよね〜
娘は部屋から追い出して欲しかっただけと主張するけど真実はわからない。
無骨で不器用で、アクションもかっこいい闘争劇も繰り広げないマット・デイモンでした。
あまりにも地味すぎたので評価は普通にしたけど、監督の言いたいことはすごく分かる味のある映画だった。