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マリとユリのseapony3000のレビュー・感想・評価

マリとユリ(1977年製作の映画)
5.0
今作のモノリリリとヤンノヴィツキの夫婦もばっちり素晴らしい。アル中夫に何度も愛想つかしながらセックスが良いのでなかなか別れられない。納得いかなきゃクソ上司にも尻出すアッパレなモノリさんと、ほんと口だきゃ巧いさらに女の扱いも巧いノヴィツキ。そんなモノリさんと子どもを優しく受け入れる寮長は誰?と思ったらマリナヴラディ、こちらは中年夫婦の倦怠というかセックスレスは当たり前として、愛の欠落というか女として妻としてつか人間として取り返しのつかない自分の人生を目の当たりにしている。「誰でもできる仕事だろ」「腐ったオムレツをくれ」とか…いうよね〜。子ども禁止の寮の規律やら文化活動やら監視が厳しすぎもうみてるだけで窒息しそうでアル中になりそう。ずっと静かに憂鬱そうだった子どもが最後に叫ぶとこ、ほんとなんも解決してない閉じ方に痺れる。あと絶妙に古い音楽もよかった。ほんといいなあ〜この監督。なんとかモルヒネ飲まされてずっと吐いてるアル中治療の様子酷かった。
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