ねこ

マリとユリのねこのレビュー・感想・評価

マリとユリ(1977年製作の映画)
3.8
“人生はこんなに単純”で“幸せは必ずそばにあるはず”だから

自分の人生の主導権は自分にある
そんな当たり前のことにすら気付かず、じわじわと蝕まれながら老いていく
女にとって最も有害なものは男の存在なのだという声が聞こえてきそうな本作
無言のままいなくなったマリの母から始まり、嘘だと叫ぶユリの娘で終わる
ここに大きな意味があるのだと思う

マリはあの日、列車の窓に手を振っただろうか
20年の月日は長く、その先もまた長いのだ
ねこ

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